こんな患者さんに対して訪問診療を行います
身体は健康だけど、むし歯や歯周病など、一般的なお口のトラブルを抱えた患者さまはもちろんのこと、何か医科分野の病気がある上に、歯科の治療が必要な患者さまでも、当院では問題なく受け入れています。さらに持病があることで、他院で診断を断られた方、病気治療中のために歯科治療をあきらめた方でも、当院では断ることはいたしません。
たとえば、脳血管障害の後遺症、認知症、パーキンソン病などの難病、骨粗しょう症、糖尿病、高血圧、心疾患、口腔がんの術後、抗がん剤治療中など、お持ちの病気のことを伝えていただいた上で、歯科治療の相談をしてまいります。
在宅や施設で療養中の患者さまで、以下のような症状のある方は、まずはご連絡、ご相談ください。症状の大小にかかわらず、訪問して診察、診断、治療します。
- 食事中にむせる
- 噛みにくい、飲み込みにくい
- 飲み込んだあと、のどに何か残っている感じがする
- 食べられるものが少なくなった
- 食事時間が長くなった
- 食後に食べかすが口に残る
- 滑舌が悪いと感じる、舌が回らない
- 入れ歯が合わないけど、通院できない
- 歯が痛い、むし歯がある
- 食べものがはさまる
- 要介護の方で、医院に連れて行くのがたいへん
- 要介護の方で、歯みがきができない など

訪問診療内容
担当歯科医(または歯科衛生士)が患者さまのご自宅あるいは介護施設に訪問し、当院内で行うのと同等の診療を行います。その項目と内容は、以下のとおりです。これ以外のものについては、お問い合わせください。
口腔ケア

口腔内を清掃し、清潔に保つことで、歯周病はじめ、口腔乾燥、口腔カンジタ症などに対処します。
入れ歯

患者さま各人に合った入れ歯を製作します。また、合っていない入れ歯を修理し適合させます。
嚥下機能検査・訓練

食事観察

実際に食べているところを拝見して、安全に食べるために、適切な食事の形態や食事のときの姿勢などを指導します。
むし歯

当院と同等の設備で、むし歯の治療を行います。
訪問診療で使用する器機・設備

- 訪問診療用ポータブルユニット
- 口腔ケア用吸引装置
- 舌圧測定器/咀嚼機能検査キット
- 鼻咽腔ファイバースコープ
- ポータブルレントゲン
歯科訪問診療の意義

健康を支える食事と運動。高齢者においては特に気配りが必要ですが、食べることは生きることに直接つながる大事な生命維持の営みです。そして、歯科があつかう「口」は、消化器官の先頭にあって、人間が生きるための活動の最初の機能を担っています。
普段、何げなく食事をしているかもしれませんが、食べ物を口に運び、噛み、飲み込むことがそのまま健康に影響を与えることをしっかり認識して、まずはお口の健康管理に励みましょう。在宅や介護施設の患者さまの場合でも、普段のお口のケアから、オーラルフレイルの状況把握など、ひいてはQOL向上のために、歯科ができることがたくさんあります。
在宅の患者さまのご家族や介護施設の方とは、密に連絡を取り合って、患者さまにとってベストな方法を一緒に考えていきたいと思います。症状について気になること、診療内容などについての疑問点などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
受診までの流れ
訪問診療は、以下のような流れで行います(嚥下障害の場合も同様です)。
1お問い合わせ
2日程の調整・決定
3初診訪問




